pina
ピナ・バウシュ踊り続けるいのちを観てきた。
監督はヴィム・ヴェンダース。
初めて観る3D映画!3Dはチケット2000円なんだね。メガネ代込み込みで
この映画の製作中から公開を心待ちにしてたからようやくって感じ。
僕はダンスのこと何も知りませんが、数年前にアントニー&アンドザジョンソンズが舞踏家の大野義人とコラボレーションした講演で1度舞踏を生で観たことがあって、その表現力と想像力に心奪われました。
その時は大野義人の舞踏よりも、アントニーの歌声に感動したのは確かですが、歌を感じるがままに舞う姿は今でも忘れられません。
ピナという人は、人が抱えるあらゆる感情を引き出して、それを生身の体で表現し続けた偉大なダンサーだった。
この映画は、新品のノートみたいだと思った。
あなたは、ただただスクリーン越しにダンサーが自らの感情を解放させたダンスと向き合う、というか感じる。
それは指先、つま先、吐息、しなやかにしなる身体から発せられる言葉。
言語を超えたコミュニケーション
人間も地球に住む1種の動物なのだと思い起こされる。人間の本能を限界まで追求して行われるコミュニケーション
人が抱える強さと儚さ、不安、痛み、愛、悲しみ様々な感情が、生身の人間の体一つで発せられていく。
圧巻なのである。誰もが経験するであろう感情が、舞台で人間の体だけで表現される。
そのむき出しの魂が迫ってきた時、あなたはそれを五感で感じればいいと思う。
そして心にあなたが感じたままを書き留めておけばいい。
3Dのお陰で、あなた自身もこの映画の中=舞台にいる。もしかしたら匂いまで感じるかもしれない。
踊り続ける。自分を失わないためにも
という言葉で映画は終わる。死ぬまで、人間の内側に潜む感情を表現し続けたピナバウシュ。
生前にその存在を知っておきたかった!むーー残念。
今更だけど、この映画には終わりは用意されていない。
見た人がそれぞれ何かを感じて、生きていく力が湧き出てくるような映画だと思います。
今の世界って不自由だと思う。
簡単に色んなモノに対する答えが、見つかってしまうから、逆に探求する自由みたいなんが薄れてるように感じるんよね。
だからー不自由!
ヴェンダースは最新の技術3Dを使って、僕らにこの不自由さを忘れさせてくれるような映画を作った。これからもヴェンダースと生きていく。
そう思いたくなる映画でした。
是非是非、映画館で観て感じてください。
梅田のイーマの映画館でやってます。神戸と京都でもやってるみたい
やっぱ映画は偉大です。
No comments:
Post a Comment