ちょっと話題になってる映画 シェイム shame を観てきた。
描かれているのはニューヨーク 都市で社会的には立派なキャリアを築いた男。ブランドン。
しかし彼はセックス中毒で、セックスしか頭にない。でもやってもやっても、抜いても抜いても全く満足を得られない。
それどころか、孤独を感じる一方で、寂しくて壊れかけている
そんなところに、突然シンガーを目指す妹が転がり込んでくる。
セックス中毒の兄とは、真逆の愛に溺れて、愛がないと生きていけない妹。シシー
恋に溺れて、愛されない、好きな人を失う寂しさに耐えられなくて、リストカットを続けてきた。
そこから、ブランドンの生活のリズムが崩れていく。
感情的な妹とは正反対、ブランドンは感情があるものを目の前にすると、それを拒絶してしまう。
妹の自由気ままな恋を目の前にして、妹を責め立ててしまう。
でもかえってそれがブランドンを苦しめる。自分の孤独を理解してくれる人はいないのだろうな。
気を紛らわすために、ジョギングに出かける。
何ブロックも走って走って、満足できない。
部屋に帰ると、息切れした体を部屋の片隅に追いやる。部屋の隅に座り込んで、頭を抱えるブライドン
寂しい。
私達は悪い場所にいただけよ。とブライドンに寄り添うシシーのシーンが印象的だった。
シシーだけがブライドンと向き合ったり、笑ったり、泣いたりしてくれる唯一の人なのでした。
本当に切れない、絆とか繋がりって、互いに激しくぶつかり合ったり、笑ったり、泣いたりした後に得るものなのかな?
その絆とか繋がりを掴むには時には、自分を失うかもしれない。
でもそれぐらい自分の心を突き動かすものには、全力で向き合いたいな。
そう思いました。
シェイムっていうのは、人が一番他人に知られたくないこと、ものなのかな。
特に社会で生きてると、そんなものをおっ広げにするのってタブーというかそんな感じがあるよな。
でも、そういうのんを自分のやり方で表現して、発信出来る人を、僕は全力で好きです。
それが僕のなかで、Antony & the johnsonsとかPJ harveyとかcatpowerとかVincent galloだったりする。
話はそれましたが、今、都市で働いている人のリアルが痛々しく描かれています。
ニューヨークの無機質なビルの風景、ビルの窓越しのどんよりとした空、何のつながりも持たない人々、画面から伝わる冷たい空気感…。
映像はブライドンの心の中を鏡に映し出したように、冷たいです。
映画は全編、やりまくりのぬきまくりですが全くエロくない!
ただただ、痛々しいぐらい寂しい。
映画が進むに連れて、痛々しさが増してくる。
デヴィットリンチのブルーベルベット観てる感覚でした。あれはSMと暴力の映画ですね
後ね、シシーが着てる服がとっても可愛かった。
ニューヨークのストリートスナップでいそうな、うまいことヴィンテージの古着を着こなす感じ好きだわ〜
見終わった後、無意識にipodで選んだのがルー・リードだったので、やっぱし僕は本当にニューヨークが好きです。
行ったことないですが。。
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