ふらりと立ち寄った古書屋さん
よい本には無意識に惹き付けられるものです。向こうからやってくる
ライドの遺言。発行は1966年
どうやら日本初のフランクロイドライトの本だったようです。
布張りにFRANK LLOYD WRIGHTの型押しが素敵です。この時代の重厚なタイポグラフィ。
どれどれ、
「人類の魂は危険に曝されている。無統制に拡大された機械は自然の濫用の上にのさばっている。すでにマシーンシステムは非常な害毒を及ぼし、害毒は募りつつある。
近代のマシンマスター達は、建築や芸術の分野でそうであるように、工場において人間の運命を支配している。彼らの人生は驚くべき動力器具と、それよりもなお強力なマシーンシステムによって無味乾燥なものとなり、その非常識な拡張は彼らの精神を汚し、すべての手工業によって代わりつつある。
新しい技術の無知な誤用による科学的発明はいたるところで芸術家を閉め出してしまった。しかも彼ら今や却って機械の奴隷となっていった。」
40年以上前の本なのに、全くリアリティのある言葉に驚きました。40年間私たちは同じような環境で暮らしてきているのですね。
ロイドが見据えていた未来、あらゆるものに目を向けることが大切なようです。
ロイドの建築も言葉も全く古びませんね。
久しぶりに1966年のモノに出会えたので、身の回りにある1966年のものごとガラクタをつらつらと
日本にビートルズがやってきました。
内田裕也がビートルズ武道館公演の前座やってたってことは案外知られていない。
コルトレーンもやってきてました
日本中をツアーしてたなんて想像するだけでぶっ飛ぶ。晩年のコルトレーンは悟りを開いたごとく音楽に陶酔してました。禅です。禅とは自分の本来の姿をあるがままに受け入れることだそうです。禅を続けても何も得ません。
コルトレーンの晩年の音楽を聞いてるとそんなことを感じる。
この年ディランはいきなりフォークを捨て、「play it Fuck'in loud 」とMCしてライクアローリングストーンを歌いました。これぞロック、1966年はユースカルチャーが爆発し出した年だったのですね。
この時代のディランの立ち振る舞いとスタイルは問答無用のかっよさ
リーバイス。古着のリーバイスには66前期とか、後期とか色んなものがあります。66の501は歴代で最も細くスマート、この時代のものはすぐ分かります。色落ちの仕方がまったく違う。
しかし、一番好きな606。スチューデントラインと呼ばれる当時のファッショナブルな若者のためのスリムなリーバイスは僕の足です。ぼろぼろ
パリではサンローランがセーヌ川の左岸にブティックを出しました。セーヌ川左岸は学生の街、若さに対するサンローランの思いをyves saint laurent rive gaucheとしましたとさ
いつまでもサンローランは憧れです
この年出来た、偉大なガラクタ骨董品。
マッキントッシュのアンプはロイドの建築と同じくらい重圧で、かっこよい。
音楽をゴージャスに奏でます。時々機嫌損ねますが、ご機嫌な時の鳴りっぷりは鍵盤の上でダンスしてるみたい。
マッキントッシュと名の付くものは何でもかっこよいですね
好きなものことは大切にしましょう
つれつづれと綴り終わり。
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